2024年4月6日土曜日

カート・コバーン30回目の命日

2024年4月5日はカート・コバーンの30回目の命日だった。


その翌日、奇妙な偶然があった。

ダミアン・ライスの来日公演に行ったのだが、オープニングアクトでAdam Cohen(アダム・コーエン)というシンガーソングライターがスペシャルゲストで出てきた。

その場でiPhoneで調べると、なんと!あのレナード・コーエンの息子さんらしい。知らなかった!

父親譲りの声の持ち主で、持ち時間20分だったが素晴らしいライブだった。



カート・コバーンは1993年リリースのNIRVANAのアルバム、IN UTEROの「Pennyroyal Tea」という曲の中で、

"Give me a Leonard Cohen afterworld"(和訳:あの世でレナード・コーエンを聴かせておくれ)

と歌っている。


Adam Cohenのライブを観ながら、僕はカート・コバーンのことを考えていた。


晩年のカート・コバーンはアコースティックギターでジョニー・キャッシュみたいになりたいと言っていた。


カートが生きていたら、ダミアン・ライスやレナード・コーエンの息子さんみたいにアコギで弾き語りをしていたのだろうか。


と考えていた。


ただ、それだけなんだけど。


書き留めておきたかっただけ。

ダミアン・ライス来日公演を観た

 ダミアンライス来日公演、東京は渋谷クラブクアトロ2days。 しかも土日! という事でチケットはソールドアウトしていたようだ。  



会場に入ると、開演前SEでニックドレイクやニーナシモンを流していた。 ダミアンライスが好きな人どストライクな全曲だ。  

トレードマークのLowdenとMartinの2本がステージに置かれている。 そしてキーボードの下にギタレレサイズの小さいギターがスタンドに立てられず転がっている。  


18:00。

開演時間にオープニングアクトとしてAdam Cohen(アダム・コーエン)が出てきた。 なんと、レナード・コーエンの息子さんだそうだ。奥さんと子供も客席に観に来ていた。

フルアコの弾き語りというスタイル。 しかもピックは使わず指弾き。 フルアコのピックアップセレクターはリアっぽかったが、トーンを絞ってるらしくモコモコした音。でも、彼の歌声に合う。 ちょっと真似してみようと思ったw  

18:20、20分でアダムの出番は終了。  

セットチェンジ。 


10分ほどでダミアンライスの登場。  

1曲目は「Delicate」。良い。

最初の2曲のみ一人で演奏し、3曲目からチェロとボーカル担当の女性が参加して、盛り上がり始める。 

ダミアンが数曲ギターで歌って、ギターをスタンドに置きキーボードへ移動。 


そこでトラブルが。

キーボードの弾き語りで数曲歌っている最中に、ドン!という音が。お客さんが貧血で倒れたらしく、ダミアンも演奏を止めて自分の水の入ったペットボトルをステージから渡して様子を見る。 数分経つとスタッフさんがやってきてお客さんの対応をし、ダミアンが再び歌い始める。  

 「I Remember」では、曲の最後にダミアンがマイクスタンドから離れてギターに取り付けてあるマイクに向かって歌い始める。ライブ感のある演出だ。 

MCで今回の来日公演のプロモーターへの感謝を述べた後、  「The Blower's Daughter」のイントロで、客席から今日最大の拍手が巻き起こる。曲が終わった後も大きな拍手が。やっぱりみんなこの曲を聴きに来てるんだね。 

本編最後はアダムを迎えて、マイクとアンプを使わずに3人でアコギ2本の生音+3人の生声でハーモニーを聴かせる。曲はアダムの父、レナードコーエンのカヴァーで「So Long,Marianne」。

盛り上がった雰囲気のところで、本編は終了。 

一度楽屋に引っ込んでからアンコール。 アンコールもアンプとマイクは使わず、キーボードの下にあった小さなギター(コルドバのグイレレ)をダミアンが弾き、フランチェスカがお客さんを煽って歌わせて盛り上げて終了。  

終演は19:45くらい。 

ダミアンが出てきたのが18:30くらいだから、本編とアンコールで1時間15分くらいか。  

今回のツアーはギター・キーボード・ボーカルのダミアンライス、チェロ・パーカッション・ボーカルのブラジル人美女のフランチェスカの2人でのステージ。ルーパーを使ったパフォーマンスを観れなかったのは残念だったが、その分しっかりと"歌"を堪能させてくれるライブだった。  

プロモーターさん、日本まで呼んでくれてありがとうね。

念願のダミアンライス来日公演が観れたよ。



エドシーランがダミアンライスのライブを観てミュージシャンを志した理由がわかる気がする。

とてもあたたかかったライブだった。

お客さんを大事にして音楽でしっかりコミュニケーションしているのが伝わってきた。本当に良いライブだった。 

 次回が何年後かわからないけど、また観たいなと思った。