どこに需要があるのかわかりませんが、Lou Reed(The Velvet Underground)の使用機材を解説します。
●ギター
・Gretsch Country Gentleman
グレッチ・カントリー・ジェントルマン
The Velvet Underground(以下、ヴェルヴェッツ)結成〜2ndまで使用
ヴェルヴェッツ結成時から2ndアルバムまでグレッチがメインギターのようです。
2ndアルバム「White Light / White Heat」CDの内ジャケ、あらゆる画像から確認ができます。
なぜグレッチなのかは不明。ルックスか?ジョージ・ハリスン好きだっけ?w
ビートルズの米国進出(エド・サリバン・ショー)が1964年2月なので、それ以降に入手した可能性もあります。
このグレッチは色々な改造がされたようで、3rdアルバム以降は出番がなかったと思わます。
以下、引用です。
グレッチの後はギブソンのホロウボディを使っていたようです。
しかしまぁ写真のないことw
上の2枚の写真は「up-tight」からの転載です。
グレッチが壊れたのか、気に入らなかったのか(多分前者)、Gibsonを使っていたようです。
まあグレッチに近いっちゃ近い音。
・Steve Klein Electric Guitar
スティーブ・クライン製のヘッドレスギター。
1993年のヴェルヴェッツ再結成公演で使用。
写真のようにボディカラーがサンバーストの2ハムバッカー仕様と
ボディカラーブラックのシングルピックアップ仕様を使い分けてた模様。
チューニングよるギター交換なのか、音によるギター交換なのは神のみぞ知る。w
音にこだわりまくるルー・リードのことだからおそらく後者であろう。
再結成公演で使われた楽曲は、ブラックボディ→White LIght/White Heat、Hey Mr.Rain、I'm Sticking With You、Rock 'N' Roll、Sweet Jane、I'm Waiting For The Man(僕は待ち人)、Heroin、
と7曲で使用されているのがDVDで確認できる。
サンバーストボディ→Beggining To See The Light、Some Kinda Love、I Heard Her Call My Name、と3曲で使用されているのがDVDで確認できる。
スティーブ・クライン製のギターは完全に人の手で作っているらしく、
ヘッドレスギターは100万円以上します!w
Klein Japan sTele という日本製もありますが、税込30万弱w
ほしいけど高い!www
・Fender Custom Shop Danny Gatton Telecaster
フェンダーカスタムショップ製、ダニー・ガットン・テレキャスター。
シングルサイズのハムバッカーが2基付いている。
1993年のヴェルヴェッツ再結成公演では、
Steve Kleinとテレキャスターの3本で公演をこなしていたようだ。
再結成公演で使われた楽曲は、Femme Fatale(宿命の女)、I'll Be Your Mirror、Pale Blue Eyes、
新曲のCoyoteと4曲で使用されているのがDVDで確認できる。
・
●アンプ
・Fender Deluxe
フェンダー・デラックス。
今でも持ってるよ。偉大なアンプだ。だが、2〜3年前にスピーカーを痛めちまってな。もう作ってないって言われちまった。
ルー・リード、ザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンドなどを語る (5/9)
より引用。
元は1998年の「Guitar World」誌のインタビューなので、1995-1996年あたりに壊したと思われる。全く同じスピーカーを欲しがるあたり、音への異様なこだわりが感じられる。
ヴェルヴェッツ2ndのインナーにも写真が写っているので、おそらくヴェルヴェッツ1st-2ndはこのアンプ。
ミドルが特徴で、他のアンプと比べると低音が引っ込むがミドルがプッシュされる。ギターの音域で美味しいのはミドルらしいので、ルー・リードはそれを1960年代からわかって使っていたのだと思う。
●エフェクター
・VOX V828 Tone Bender
ヴォックスのトーンベンダー。歪みの種類だとファズ。
「Up Tight」によるジョナサン・リッチマンのインタビューによると、1st・2ndではVOXのアンプとVOXのファズが使われたという。おそらく彼の言うファズがこのV828だ。製造年が1966-1967年というのもピタリと一致する。
参考
Lou Reed Guitars and Gear List
https://www.guitarlobby.com/lou-reed-guitars-and-gear/
