ベイビーシャンブルズの元ギタリスト、パトリック・ウォールデンが亡くなった。
ピート・ドハーティがリバティーンズを追い出された後、ドラッグ代を稼ぐためにやっていたバンドがベイビーシャンブルズだが、当時リアルタイムでリバティーンズのガチファンだった自分には正直複雑だった。CDを買うとそのお金でピートがドラッグを買って死んでしまうんじゃないかって。カールから距離を置かれた後、頼ったのがベイビーシャンブルズのメンバーだった。最初は女性ドラマーがいたのだが「あのバンドはお薬がすごかった」と言われ脱退されてしまう。その後に入ったメンバー4人でヘロヘロな演奏をしていたので、みんなドラッグ漬けだったのだろう。でもピートの空虚感を埋めてくれたのがバンドだったのだろう。
その中でもパトリック・ウォールデンことパットはピートにとって特別な存在だったと思う。
リバティーンズではピートもギターを弾いていたが、ベイビーシャンブルズではギターを弾かずにハンドマイクで歌っていることが多い。パットのギター1本で十分なのだ。と思わせるほどのギタリストだった。
1stアルバム「Down In Albion」の半分はピートとパットとの共作だ。代表曲の"Fuck Forever"、パンクな"Pipedown"のソングライティングはもちろん、"Killamangiro"のジャズマスターのアームを使ったプレイなど、パットの貢献は数えきれない。
ベイビーシャンブルズの脱退が報じられた時、日本のファンサイト(懐かしい響き)では「パット戻って来てー!」「ミックって誰?」って感じだったことを覚えている。
パット脱退後、ミックの加入後のベイビーシャンブルズはメンバーチェンジもなく普通にバンドとして成り立っていた。
その後、パットの話題はリバティーンズ関連でほとんど出てくることはなくなり、むしろベースのドリュー・マコーネルがリアム・ギャラガーのソロバンドに引き抜かれて活躍したり、パットどうしてるかなー?と思っていた矢先の訃報である。
悲しかった。
ピートと並んでギターを弾くパットが好きだった。
ピートは今週末、リバティーンズとしてグラストンベリーのピラミッドステージに立つ。
パットのことを考えるんだと思う。
「Down In Albion」のCDを棚から引っ張り出して聴く。
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