2020年5月24日日曜日

ギター愛(主にテレキャスター愛)に溢れた映画「カーマイン・ストリート・ギター」を観ました。

数年前に映画館で観ようと思って公開時期に間に合わず、ついに今日観れました。
カーマイン・ストリート・ギターです。



予告編はこちら。

以下、ネタバレありで感想。

久しぶりに心あたたまる映画が観れたと思いました。
大きなアクションもなければ、壮大なストーリーもないです。

物語は1つの手作りギター工房でのみ、展開します。
他の場所が一切出てこない。
けれど、ここにはギターが好きな色々なお客さんが次々と来店して来ます。
まるで、1980年代傑作映画の「バグダッド・カフェ」のように。
彼らは友人の誕生日にプレゼントするギターを探しに来たり、調子が悪くなったギターをメンテナンスに出しに来たり、お店の評判を聞いて入って来たり。

ふらりと入ってきて、お店のギターを演奏して、
「このギターいいね!気に入った!買うよ!」
みたいな会話が繰り広げられます。

特にこのお店のギターで使われている木材は
ニューヨークで取り壊される建物からもらってきたり、拾ってきたりで
材料費がかかっていません。笑
ニューヨーク最古のパブからもらってきた廃材には
「この木材にはビールがたくさん染み込んでいるな!」とジョークを飛ばすお店のオーナー。

1本1本手作りのギターなので、工場生産と違い、全く同じものがありません。
「レオ・フェンダーも最初は1本ずつ作っていたんだ」とオーナーは言います。

とある有名ギタリストは、「ニョーヨークの一部を弾く気分だ」と
例えています。
このお店を一言で表すなら、上記の一言が最適でしょう。

お店のオーナーが作るギターはテレキャスタータイプが多いです。
「彼(レオ・フェンダーのこと)は最初に最高のものを作ってしまった。
1つのピックアップ。ギターは他にはいらない。」
僕もテレキャスタータイプが一番好きなので、大きく頷きました。笑
テレキャスター愛に溢れている映画です。笑

このお店のギター職人でありオーナーは、携帯電話もインターネットも使いません。
弟子が代わりにInstagramを更新しています。
彼は携帯電話を持ったり、インターネットで得られるものよりも、ギター作りという、自分の人生で一番大事なものを見つけているのでしょう。

世の中はどんどん変わっていきます。
ニューヨークの街は特に移り変わりが激しそうですが
変わらないいいものがある。
そう、レオ・フェンダーが世界で初めて大量生産を可能にしたテレキャスターのように。

世の中は忙しく時間が過ぎていきますが、
本当に大事なものって何なのだろう?
というのを考え直させられました。

ギターが好きなら一度は観て欲しいです。
おすすめです。

(^o^)/ではでは


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